台湾、香港、中国本土など中華圏での仕事歴20年
(うち半分の10年は中国暮らし)

 

自称!日中友好大使の小松拓也です。

 

華僑を掘り下げて考える

さて、前回に引き続き華僑について今回もお話したいと思います。

 

前回はエンタメという分野で華僑が台湾に新たな文化を運び入れてきた経緯などをお話しましたが、今回は華僑の経済や政治における存在感をお伝えしていこうと思います。

 

ちなみに華僑は主にどの国に多いのか?
東南アジアやアメリカ、イギリス、オーストラリア、そして日本にも華僑はいます。

 

華僑の存在感や人口の多さは、世界中あちこちにチャイナタウンがあることでも想像しやすいでしょうし、日本国内にも横浜、神戸、長崎など中華街があるほか、中華学校もいくつかあるので、そういった状況からもうかがい知ることが出来ると思います。

 

華僑が世界へ散らばっていった時代や時期はそれぞれ大きく異なり、広くは歴史や当時の時代背景と大きく関係しています。

 

 

そして異国であるあちこちの国々でチャイナタウンを確立させるほど、彼らは外国でも逞しく生き抜き、存在感を確立していった実態が今現存する華僑たちの立ち位置なのです。

 

外国で在住経験があったり、ビジネスに関わられた経験がある方にはかなりリアルに想像が出来ることかと思いますが、そもそも外国人がよその国で暮らすことだけでなく、異国の人間としてその国で突出したり、存在感を確立するということ自体が非常に困難な中で、異国の地に自分たちの国の文化を色濃く反映させた街を作ってしまう!

 

これらがいかに凄いことなのか!もはや形容の必要すらないのではないでしょうか?

 

華僑ネットワークの広さと強さが中国経済に大きく起因している

 

ここに大きく起因する要因に、華僑の結束力の強さがあります。

 

彼らは簡単に人を信じず、基本的には身内しか信じない傾向が強いと言われています。

 

ただ、ひとたび彼らの信頼を勝ち取ることが出来れば、その相手を仲間と認め、様々なサポートを熱烈に施してくれるという側面もあるようです。

 

このあたりの状況は、異国で外国人が生き抜くためには結束力を高め、団結してまずは自分たちの生き残る糧を築かなければならなかったことも大きく起因しているものと思われます。

 

このことに類似した状況は日本語しか話せない、もしくは中国語がまだ覚束ない程度の日本人タレントでも活躍の場を広げる方法②でもお伝えしたように、中国に住む日本人の間でも実際に起こっている現象ですし、外国に住む人間の心理としても同郷の人間と親しく密になるというのは自然なことなのだと思います。

 

華僑の場合、元々中国の貴族や富豪だった人間も大勢世界各地に財産を持って移住したこともあり、そのことが移住先で大きな力となったことは間違いないでしょう。

 

また、華僑は成功で得た富を仲間と分け合う習性が色濃く、仲間うちの誰か1人が成功すれば、その仲間たちも成功者からの恩恵を受け、豊かになれる!という付き合い方をする人間が多く、そうすることで支え合いながら強固な結束力を生み出し、世界中で成功してきた文化があるわけです。

 

華僑の強みは経済にとどまらず、東南アジアの国々を中心に一国の首相にたどり着いた華僑もいるなど、彼らは政治的な力を抱える人間が少なくありません。

 

政治的、経済的にも恵まれた環境にある華僑たちのルーツは中国にあるので、当然中国と経済、政治的に結び付きの強い華僑も存在しますし、こういった要因が中国経済の今の状況を支えている一因であると個人的には解釈しています。

 

上記を象徴する出来事の一つに、僕が2011年に参加をし、イベントテーマソングを歌わせて頂いた全世界の華僑を台湾に招集して開催された「四海大同」というイベントがあります。

 

 

(四海大同の様子。写真中央が小松拓也)

 

 

世界中の華僑が台湾に集ったイベント四海大同

四海大同が行われたこの日、台湾は全世界に散らばり、すでにアメリカ国籍、日本国籍などの諸外国籍を取得し、生活や仕事も外国に拠点を移したいわゆる華僑(華人)を台湾に集め、台北ドーム(日本でいうところの東京ドーム)に午前、午後の2部構成で2万人×2回=4万人の華僑の為のイベントを開催しました。

 

2011年、この年はちょうど中華民国がそれまでの王政政治から初めて民主化へ向かうきっかけとなった、英雄「孫文」を中心とした辛亥革命から100周年を迎えた歴史的一年でした。

 

 

そのため、それを祝う盛大なイベントを台湾が行い、世界中の華僑たちをねぎらい祝福する祭典を催したのです。

 

これは例えるなら、日本がブラジルなどの日系人を東京ドームを借り切って招集し、彼らのために一大イベントを催すということに比喩出来ることです。

 

僕もイベントに参加をした際、当時日本華僑代表を務められた方に色々お話を聞かせて頂いたのですが、台湾は2011年ほどの大規模でないにせよ、定期的に世界中の華僑を台湾に招いてねぎらう催しをし、国籍や生活の拠点が変わっても故郷との繋がりを彼らに感じてもらえるような施策を政府主導で行なっているようです。

 

2011年は四海大同のイベント翌日に、当時台湾総統であった馬英九総統が自ら華僑の皆さんの前に現れ、自らの言葉で彼らの世界での活躍を祝福したのです。

 

こういった取り組みは間違いなく華僑たちの望郷意識の高まりや好感度向上に貢献していますし、いかに彼らが結束や団結力を大事にしているかを象徴する一つの出来事です。

 

以上のことからも、中国の人口13億超のみならず、中華圏や世界中の華僑に至るまで、その全てを網羅したマーケットがある種の中国マーケットだと個人的には感じています。

 

 

 

前回と今回の2回に分けてお伝えしてきた華僑という存在!

 

皆さんにとって少し違う角度から中国や中華圏を覗いてみるきっかけになれば嬉しく思います。

 

 

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