日中友好エンタメ大使(自称)の小松拓也です。

 

 

中国トップ女優范冰冰(ファン・ビンビン)が脱税認める

 

巨額の脱税疑惑を持たれ、数か月もの間公の場から姿を消し謎の失踪をする形で中国国内だけでなく世界中でも報じ続けられていた中国のトップ女優范冰冰(ファン・ビンビン)さんが10月3日午後13時過ぎ(日本時間)、脱税を認め自身のSNSツールである微博(中国版Twitter)で謝罪文を掲載しました。

 

 

これにより一連の報道で様々な憶測が飛び交っていましたが事件は真相を迎えたことになります。

 

この記事では最新のニュースだけでなく、范冰冰(ファン・ビンビン)さんの脱税が決定したことにより事件が今後の中国社会にどのような影響を与え中国芸能界をどのように変えていくのか?をどこよりも早く詳しく中国現地の情報を基にしながらお伝えしていきたいと思います。

 

(こちらは范冰冰(ファン・ビンビン)さんが自身の微博で掲載している謝罪文)

 

 

 

謝罪文を要約すると、

范冰冰(ファン・ビンビン)さんは脱税の事実を認めた上で反省及び謝罪と共に、法律に準じて罰金を支払い、課せられた罪を償っていく姿勢を示しています。

同時に、幼い頃より映画界という世界で自分を支持し育んできてくれたファンに感謝を示し、世界の舞台で活躍するチャンスを手にしながら中国の文化を世界に向けて発信、波及させて来たことに中国人としての誇りを感じている一方、今回の自身の不徳の行為により社会に背く結果を招いてしまったことに深い反省を述べています。

そして最後に自分を長年応援してくれているファンの方々や中国社会、家族や友人に向けて謝罪の言葉を並べて文章を締めています。

 

 

范冰冰(ファン・ビンビン)の今後はどうなる?

 

中国国営新華社通信の発表によると、中国のトップ女優范冰冰(ファン・ビンビン)さんはこれまで未払いの税金及び罰金の合計8億8300万元(約146億3000万円)を今後支払うよう命じられたとのことです。

 

また、定められた期限内に罰金の支払いを済ませれば刑事訴追は免じられるとのことも同時に伝えられています。

 

 

 

 

范冰冰(ファン・ビンビン)さんに関しては過去に書いた中国トップ女優范冰冰の失踪事件を受けて中華圏芸能歴22年の小松拓也が中国を語る②の記事でも経歴やこれまでの経緯を詳しくお伝えしていますが、名実共に中国を代表するトップスターであり、トップ女優として長年中国芸能界や中国映画界に君臨してきた人物です。

 

それだけ影響力が高い人物だけに今回の報道に向けられている関心は非常に高いですし、その中には今後の范冰冰(ファン・ビンビン)さんの活動を不安視する声もあるでしょうが、脱税の事実が発覚した現時点では今後の范冰冰(ファン・ビンビン)さんの芸能活動がどのようになっていくのか?はっきりとしたことは分かっていません。

 

恐らくは謹慎期間が設けられるでしょうし、刑事訴追の可能性はないとは言ってもこれだけ大きな社会現象を巻き起こした直後ですから中国社会が彼女の芸能界復帰を容認する流れになっていくのかどうかは現時点では何とも言えないでしょう。

 

 

 

何故范冰冰(ファン・ビンビン)は刑事訴追を免れたのか?

 

世間をこれだけ騒がせた范冰冰(ファン・ビンビン)さんによる一連の脱税報道。当然の事ですが中国国内でも大きなニュースになっています。

その中で関心が高い話題の1つに「何故范冰冰(ファン・ビンビン)は刑事訴追されないのだ?」ということが挙げられています。

 

それはそうですよね。

何しろ今回の中国当局の調査により、范冰冰(ファン・ビンビン)さんの脱税金額はこれまでの一連の報道で取り上げられていた疑惑の映画出演費用からの脱税金額約8億円にとどまらず、総額2億4800万元(約41億1千万円)であったと報じられているのです。

 

この金額はここ数年来の中国の個人の脱税金額としては最高額だともいわれています。それにも関わらず何故范冰冰(ファン・ビンビン)さんは刑事訴追されないのか?

 

実はこれにはちゃんとした理由があるのです。

中国の法律では行政処分を受けて定められた追徴課税額をしっかりと国に納めればその後の刑事責任は問われないとあるのです。(ただし5年以内に再び脱税行為が発覚した場合は刑事訴追を受けることになる。)

 

ですから范冰冰(ファン・ビンビン)さんが謝罪文で今後の対応を示しているように、法律に従って追徴税を納税する場合は刑事訴追されないことが確定するわけです。

 

もっとも微博などの中国のSNSを見ている限りでは、法律はともかくこれだけの脱税金額であることや社会的影響を考えると刑事訴追されないのはおかしいという意見も散見されますが。

 

 

 

范冰冰(ファン・ビンビン)はやはり見せしめだったのか?中国メディアはこう報じている

 

日本でも一部のメディアが伝えてきたところによると今回の范冰冰(ファン・ビンビン)さんの一連の脱税問題は、実は中国社会全体や中国芸能界全体に対する見せしめだったのではないか?と言われています。

 

そのあたりの中国の芸能事情や背景はこちらの記事の後半部分で詳しく説明しているので、見せしめとされる根拠や理由に関しては記事を是非参照してみてください。

 

 

要約すると、近年習近平体制に切り替わってからの中国は汚職や不正問題に関して厳しく国を律し、不正撲滅キャンペーンを実行してきた経緯があります。

その一方で国家を挙げて世界戦略と位置付けてテコ入れしていたのが映画をはじめとしたエンタメ文化産業でした。

近年急速にエンタメ産業を発展させてきた中国でしたが、一方で新たな汚職や脱税の温床になっていたと長年見られてきたわけです。

(急速なエンタメ産業発展の裏側に総製作費100億円超とも言われる巨額の映画投資や10億円の出演料と騒がれた范冰冰(ファン・ビンビン)さんのようなスターの高額出演料が実現していました。)

 

 

ちなみに中国で長年芸能活動する僕、小松拓也自身が中国での俳優やタレント案件では恩恵を受けながら仕事や生活をしてきているので報道されている通り、中国の芸能市場が非常に熱い!というのは身をもってお伝え出来るところです。

 

日本人で中国芸能デビューを目指したい!と考える皆さんにとっては夢がある話かもしれません。(もっとも今回の問題を受けて今後業界の構造やあり方は変化していく可能性が高いですが。)

 

(こちら脱税問題の発端となった映画「大轟炸」のポスター。右側の最新ポスターからはすでに范冰冰(ファン・ビンビン)さんの名前は削除されています。)

 

 

これまで中国の映画産業は中国国家行政最高機関の国務院の直属機関である国家新聞出版広電総局が管轄(他に新聞、出版、テレビ局、ラジオ局も管轄)を行っていましたが、2018年3月に入り中国共産党・中央宣伝部に管轄が変更されていました。

 

実はこのことが今回の范冰冰(ファン・ビンビン)さんの脱税問題と直結しているとも言われているのです。

 

 

 

中国からしてみたら映画をはじめとしたエンタメ文化の創出と発展は国の底上げを図る上で一大事業と位置付けテコ入れしてきた裏側で、とどまることを知らずに急騰した映画製作費の高騰やタレントのギャラの高騰、さらにはエンタメ業界全体で今回の騒動にも取り沙汰された二重契約問題などの不正や汚職が近年、問題視されていたと言われています。

(中国では二重契約以外にも様々な不正やマネーロンダリングの実態があるのではないか?と報じられています。詳しくはこちらの記事の後半部分でご確認ください。)

 

 

 

エンタメ文化産業を発展させ独自文化を強化し世界に向けて発信とアピールをしていくには多少の問題には目を瞑らざるをえない事情もあったのかもしれません。

そうして様々な不正の温床とされてきた中国芸能界に対して、今年の3月に入り中国国家が体制を刷新したことでついにメスを入れたと捉える論調が中国国内では強いのです。

 

 

 

何せ今回脱税が発覚したのは中国芸能界のトップ中のトップである大女優の范冰冰(ファン・ビンビン)さんです。

一連の脱税報道で集まるその注目度や話題性は群を抜いているわけです。

 

これは何も中国芸能界や映画界だけにおける話ではありません。

ビジネスや政治、貿易などあらゆる業界で活躍している中国人にとって大きな大きな半面教師となりうる素材なわけです。

 

脱税をしたならば范冰冰(ファン・ビンビン)でさえこうなるのだぞ!明日は我が身かもしれないと。

 

 

范冰冰(ファン・ビンビン)さんクラスの大女優ともあれば中国の政治家や権力者の方々の中にも大勢お友達や仲良くお付き合いしている方などもいらっしゃるでしょう。

中国事情に詳しい方々ならばよくご存じのことですが、中国の芸能人たちは日本の芸能人以上に政治家や政治との繋がり及び関係が深いのです。

現中国国家主席の習近平さんの奥さまである彭麗媛さんも歌手出身なのです。

 

 

今回の脱税問題ではそういった人脈や力は一切関係ない!

悪いことをしたならばどんな人間であろうが法に則りしっかりと罰を受けてもらう!

 

 

こういった例外なき厳しい態度を中国政府が見せたということです。

そして税金を払わないことや脱税は違反であり、必ず守る義務があるのだという教育を中国全国民にいま一度知らしめたとも中国メディアは報じています。

 

 

そしてこのような記事の報道もあります。

 

 

国家税务总局即将开展专项行动,规范影视行业税收秩序,对在2018年12月31日前自查自纠并到主管税务机关补缴税款的影视企业及相关从业人员,免予行政处罚,不予罚款;对个别拒不纠正的依法严肃处理。
要約すると、国家税務総局は映画・テレビ業界に対して自ら関連企業や業界関係者に対し調査を行うよう促し、もし見逃している納税金額の支払いがあるようならば2018年12月31日までに納付すれば一切の罰則はない!という内容です。
范冰冰(ファン・ビンビン)さんの脱税発覚が見せしめであったのかどうかの真相は分からないですが、今回の一連の騒動が中国人にとってこれ以上ない教育と教訓になっていくということだけは間違いなさそうですね。
更に一連の問題を受ける形で中国エンタメ界で近年高騰を続けていた映画製作費やタレントのギャラなどは今後その設定が見直されていくであろうとも伝えているメディアがあります。
どの程度の規模感に収まっていくのかはまだ分かりませんが、この部分に関しては中国エンタメ界で活動をしている僕にとっても他人事ではないので今後も動向を注視していきたいと考えています。

そしてこの騒動が指し示すもう1つの現実を我々日本人は理解しなければなりません。

 

それが僕が何度もブログを通して言っている「中国の恐るべきスピードでの変化」ということなのです。

 

今の中国事情を知れば中国芸能事情や中国トップ女優范冰冰(ファン・ビンビン)を理解出来るという記事でもたまたま先日話していた内容ですが、中国がとてつもない勢いで実態を変え続けている流れの中に今回の范冰冰(ファン・ビンビン)騒動も含まれるのだと理解して下さい。

 

それは街や法律の変化だけでなく、契約問題や約束事といった様々な分野にも及ぶ話なのです。

 

 

 

 

‘’中国が偽物大国とか契約を守らない‘’とか話している現在の中国を全く知らないひと昔前の情報にいまだに縛られ続けている情報難民の日本人が圧倒的に多い中で、今回の一連の事件と報道はとっても分かりやすい模範事例です。

 

中国は有名人や大物でも許さないという断固とした秩序を前面に押し出した改革を今なお実行中です。

 

今後のブログでは是非そのあたりにも紐づけた内容を発信していきたいと思います。

 

 

次の2019年以降の中国ビジネスを読み解くのに大事な「文創」とは?アニメや映画、漫画だけではない日本の文化が注目!の記事も是非ご覧ください。

 

この記事をいいと思って下さった方は是非思いやり募金として「いいね」を押してくれるとブログを書く原動力として僕のHPが5ポイント回復します。

コメントやSNSのシェアをしてもらえたら10回復しますので、是非思いやりのおすそ分けで元気づけてください。

 

 

ちなみに僕のブログでは健康な肉体や見た目にとどまらず、体の内側や心の持ち方など、「自分を本気で変えていきたい」と考える方々や売れたいと考える芸能人の卵や第一線で活躍の機会を得ることが出来ない俳優や歌手向けに心と体両方のアプローチから理想の自分へと自分改革していくノウハウをあらゆる角度からお伝えしています。

 

以下の記事も是非参考にしてみてください。

売れたいと考えるタレントの卵の皆さんが覚えておいた方がいい具体的な2つのアプローチ方法

正しい筋トレ(ダイエット)を覚えると人生が劇的に変わる可能性と理由!筋トレは脳みそを使え

 

 

 

 

中国トップ女優范冰冰の失踪事件を受けて中華圏芸能歴22年の小松拓也が中国を語る

中国トップ女優范冰冰の失踪事件を受けて中華圏芸能歴22年の小松拓也が中国を語る②

今の中国事情を知れば中国芸能事情や中国トップ女優范冰冰(ファン・ビンビン)を理解出来る

范冰冰(ファン・ビンビン)さんは現代の則天武后だった!ファン・ビンビンから学ぶことが出来る「今後の時代を生きる芸能人達の新たなビジネスモデル」

2018年中国ビジネス最前線!日本人にあまり馴染みの薄い貴州省の実態をしっていますか?

中華圏で活躍する未来のKOLを発掘しよう!オーディション一般公募スタート