日中友愛エンタメ大使(自称)の小松拓也です。
中国ビジネスの変化を知る
中国ビジネスが熱い!
中国経済が凄まじい!
お金持ちの中国人は沢山いる!
中国インバウンドビジネスや訪日旅行者も年々増えている!
これらの認識は今や日本人の認識の中でもかなり定着して来た共通認識かと思います。
(上記に加えて中国トップ女優范冰冰の失踪事件を受けて中華圏芸能歴22年の小松拓也が中国を語る②で語ったように中国の芸能市場や芸能人のギャラも破格!というのも最近では割りと認知されて来たかもしれませんね。)
でも皆さんは実際の中国のことをどのくらい知っていますか?
例えば何故中国人は年々日本を訪問する数が増えているのでしょう?
そして何故彼らは日本の物や体験に多くのお金を落とすのでしょう?
その疑問に深く入り込むことは中国ビジネスで日本人が成功していく大きな鍵になるのは間違いないでしょう。
今日はそこに一歩踏み込んだ現在の中国をご紹介していきます。
(ビジネスマンだけでなく中国芸能市場を目指す芸能人やタレントさんにとっても役立つ情報ですよ。遠回りかもしれませんが中国と仕事を将来的にしていきたいと考えるならば中国を知ることが大きなアドバンテージになるからです。)
中国経済は常に変化している
何故、中国人にとって日本や日本の物が人気が高いのか?
こちらの理由は様々な報道でも取り上げられてきたような以下の理由が大雑把に上げられます。
・所得が増えてお金持ちが増えたことで海外旅行出来る人口が増した。
・個人ビザが取りやすくなり日本に気軽に来やすくなった。
・中国では体験出来ない日本の良質なサービスや商品が口コミやネットを介して多くの中国人の中に浸透したから。
・中国と韓国の政治問題の余波でこれまで一番人気であった中国人が訪れる渡航先No.1であった韓国旅行がこの2年ほど低迷し、その一部が日本に流れてきたため。
(この点はエンタメの韓流コンテンツも同じ。一時期大変人気が高かった韓国コンテンツは長い間中国国内で発信が出来ない状況にありました。)
もっともっと細かい理由はあるでしょうが、ざっくりこのようなことがベースとなり、日本旅行や日本商品&サービスは現在中国人から強い人気を誇っています。
(ちなみに日本人気が高まるのに連動して、日本のドラマや映画、俳優なども一部で人気を高めています。)
でも、ほとんど多くの日本人にとって中国という対象は「爆買い」という言葉が流行した時点で認識がストップしてしまっており、アップデートされていない!そう感じるような場面に個人的には多々遭遇するものです。
今の中国事情を知れば中国芸能事情や中国トップ女優范冰冰(ファン・ビンビン)を理解出来るでもお伝えした通り、中国の変化とはとにかく恐ろしいほど速いのです。
日本人の常識や感覚で考えているとあっという間に情報難民に陥ってしまう可能性がある!というほどに中国の変化は激しいわけです。
この点に関しては先日のブログでもお伝えしましたが、ADSLと光通信のスピード感ぐらい違うのです。
そりゃチャリンコで新幹線と競争するようなものです。仮に元々ハンデをもらっていたとしてもあっという間に追い越されますよね?
具体的な変化を挙げるならば、2010年以前は訪日する中国人旅行客は団体旅行が75%超であり、個人旅行客は日本旅行客全体の3割にも届いていませんでした。
これには当然個人ビザ発給の解禁や段階的な条件の引き下げにより個人旅行がしやすくなったという背景がありますね。
FIT(一言で説明すれば個人旅行客のこと)が増えている大きな要因としては、リピーター客が増加している点が挙げられますが、リピーター客が増えたということは物や体験に対してリピーター客が求める内容もどんどんと変化しています。
かつては大阪中心に関西を回って、富士山に行って、箱根で温泉入って、東京に行って買い物して中国に帰る。
こういったルートがゴールデンコースと呼ばれ、ほとんどの訪日中国人はこの体験しか出来ませんでした。
でもFITやリピーターの増加により、より多くの場所へ行き、物やサービスに消費する!という流れがもはや主流になりつつあります。
この辺りの情報はすでに沢山の方々が発信しているので、更に情報を掘り下げたいという方は是非他の方々の情報をググってください。
僕はこの内容はこのあたりでスルーして話をどんどん先に進めていきますね。
数字から見る日本旅行の人気の凄さ!潜在的な需要の発掘はまだまだある!
ちなみに皆さんは13億人の人口を持つ中国人のうち、毎年何割ぐらいが海外旅行しているか知っていますか?
現在、日本旅行する中国人客が700万人超だということを知っている日本人でも、世界全体に向けて中国人がどのくらい海外旅行へ出かけているのか?を知っている日本人はかなりの情報通だと思います。
実は、2018年3月に発表された中国旅游研究院およびシートリップの「2017年中国人海外旅行ビックデータ報告」によると2017年の中国人海外旅行者数は1.3億人を超えたというのです。
なっ、なんと!中国人の海外旅行者は日本の人口数よりも多いという結果です。
(いくら何でもそりゃヤバ過ぎだろ!笑)
そして、1.3億人も海外旅行をしているデータの中で日本旅行者数はそのうち7.355.800(2017年データ)ですから、全体の5.6%強ほどしか中国人は日本を訪問していないことになります。
今の分母から考えると、日本旅行の人気が更に高まり、現在他国へ流れている中国人旅行客のシェア数を日本に向けていくことが出来るならば、まだまだインバウンド需要は潜在的な可能性があるということになりますね。
しかも今後、海外旅行をする中国人の分母数はまだまだ増える可能性も高いので、その可能性から考えても中国人は日本にとってこれまで以上に魅力的な顧客になり得ると言えますね。
いやぁ、日本が注目されるっていうのはどんな形であれ嬉しいですね。
では、ここでより一歩深掘りしたデータをご紹介します。
それが、2017年までの「中国人の海外旅行における形態」に関してです。
その内訳を見ると、
・団体旅行=44%
・個人旅行=42%
・定制旅遊=14%
(定制旅遊とは観光者(個人及び団体)が旅行代理店と直接話し合い、旅行の日数や訪問地、旅行内容をカスタマイズする形式の旅行。企業の視察や医療や美容ツアーなどがこれに該当する。)
という内容になっています。
皆さん、この数字を見てすぐに気付くことがありませんか?
そうです!
世界全体で見たらいまだに団体旅行が主流の中国人海外旅行の形態において、日本は2011年からずっと個人旅行客数の方が団体旅行客数よりも多い状態をキープしているということです。
つまり、団体旅行よりもカスタマイズしやすい個人旅行の需要が極めて高い渡航先が日本となっているのです。
その点で、日本の個人旅行者数現在約6〜7割という数字は突出しているのです。
また、別のデータでは中国人が安心して渡航出来る旅行先は中国国内旅行(67.1%)に次いで日本は2位(51.6%)という位置付けにあります。
3位に移民の華人が多いシンガポール(47.5%)が継ぎ、以降はニュージーランド(44.5%)、アイスランド(41.9%)、オーストラリア(36.5%)といった中国人移民が多い地域に渡航人気が集まっている点から考えても、日本は中国人にとってかなり特別な国として捉えられているわけです。
しかも訪日する中国人の中にはリピーター客も相当数含まれると言われているのです。
つまり、
・日本を訪れる中国人は団体旅行が主流な中国の中で圧倒的に個人旅行が人気
・日本はリピーター客が多い
・今後訪日する可能性のある中国人旅行者は更なる増加の可能性が見込める
という状況がデータから分かるわけですね。
(ちなみにここでも余談なのですが、爆買い現象が最も凄かった頃、知り合いの経営者の知人の中国人が大阪で激辛唐辛子の自動販売機を観光客が訪れる至るところに設置し大儲けしたという話を聞いたことがあります。
何故唐辛子?と日本人は思うでしょうが、中国人旅行者にとって日本の食べ物は淡白に感じる物も少なくないようで、唐辛子などの香辛料をカスタマイズしたがる需要が当時多かったとのことです。設定した値段の利益率の高さの割りに売れ行きは大好評だったようでかなり儲かったとの話でした。たぶん今はもうブームが過ぎサービスをやめているかもしれませんが、中国人の心理をよく理解したビジネスモデルという点で面白いと思いご紹介しました。)
文創が鍵!今後のインバウンド需要の流れを読み解け
流行語となった「爆買い現象」に始まり、現在でも中国人旅行者は増加の一途をたどっています。
最近では物からコト体験を求める中国人や旅行代理店のサービスも増え、その中には日本で人間ドッグを受けたり医療検診を受ける「医療ツアー」や美容整形などの「美容ツアー」など、様々なニーズに合わせた独自サービスが生まれ、その需要が高まっています。
(上記で説明している定制旅遊がこれにあたります。今後のインバウンド需要を取り込む大きな要素の一つとしてこの定制旅遊を頭に入れておいてください。)
これらの現象やニーズの需要は中国ビジネスに詳しい方々ならば誰でも知っている事象かもしれません。
でも、こういった事象の裏側にあることを把握しているという日本人は決して多くはないでしょう。
そもそも、現在主流である中国人個人旅行客に向けて発信されているその多くは「B to C」の個人向けサービスがほとんどです。
中国企業や特定の団体や組織を相手にした「B to B」向けサービスも当然多数ありますが、総体的に言えば少数派であると言えるでしょう。
また、この点に自社の新たな販路を開拓したいと考える日本企業も少なくないのではないでしょうか?
そこで重要なのが、中国人のマインドや中国の政策などを背景とした「今後の時代の流れを読み解く!」という事なのですが
実は現在、中国国内の大きな流れの中で今後中国企業の日本進出が増える傾向にあり、それに連動する形でB to B事業の底上げを図ることが期待される定制旅遊も更に需要を伸ばしていくと考えられているのです。
そして、その根底にある理念が「文創」と呼ばれる中国の概念なのです。
「ん、文創?何それ…?」
次の記事ではこの「文創」が具体的にどういうもので、その「文創」により今後中国人が日本に求める具体的なニーズに対して掘り下げたご紹介をしたいと思います。
2019年以降の中国ビジネスを読み解くのに大事な「文創」とは?アニメや映画、漫画だけではない日本の文化が注目!も是非ご覧ください!
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